不動産売買が成立するまでには、さまざまな会社、機関、人々が関わっています。あなたが不動産を売却または購入するときに、どのような人々が関わりを持つのか、普段は知らない世界を覗いてみましょう。
1.売買当事者
売主と買主は必ず関わります。
これが複数だと結構大変です。
2.仲介業者
1社の場合もありますが、多くは売主側仲介業者と買主側仲介業者の2社でのパターン。
3.金融機関
住宅金融公庫、都市銀行などの金融機関。買主が新たに住宅ローンを借りる金融機関と、売主が今まで借りていて(これを返済し)抵当権を抹消する側の金融機関とで、多いときには合わせて5社以上になることも。売主が商売をされている方の場合、金融機関以外の抵当権が付いている場合もあり、このときはかなり複雑になって来ます。
4.司法書士
通常、売買した後の登記申請は司法書士に依頼します。
5.土地家屋調査士・測量士
新築建物の場合には土地家屋調査士が、土地売買で実測が必要な場合などには測量士が関わって来ます。
6.弁護士・不動産鑑定士
相続がらみや、不良債権化した物件の任意売却などでは弁護士が、鑑定評価が必要な案件では不動産鑑定士が関わります。
7.隣地の所有者など
売買にあたって隣地との境界確定や確認が必要な場合には隣地の所有者なども関わって来ます。
この場合、公道との境界確定では役所の担当課です。また、水道・ガス・排水などの配管埋設や掘削をめぐって、隣地の所有者や私道の所有者が関わる場合もあります
8.法務局
売買後の所有権移転登記や抵当権設定登記などはもちろん、売買前における謄本や公図等の取得、権利関係の調査等をこちらの役所で行ないます。
9.裁判所
不良債権化した物件の任意売却や競売不動産取得の際に関わります。
10.税務署・役所の税務課等
主に不動産取得後のお付き合いになりますが、売買時にも土地家屋の評価証明書取得などで役所などの税務課が関わります。
11.役所の各窓口
税務課以外にも不動産売買前の調査において、都市計画課、建築課、道路課、水道課、下水道課が関わります。
12.マンション管理会社
中古マンション売買の場合には、管理会社を通じて各種調査を行います。
13.ガス・電力などの事業者
調査などでお世話になります。
物件によってはさらに違う相手先が関わる場合もあります。
各種調査や段取り、調整などをすべて行うのが仲介業者の役割です。
1件の売買でも結構手間が掛かっているのがお分かりいただけるかと思います。